資金繰りのシミュレーションで気を付ける事

 

事業の資金繰りはシミュレーションによる計画が重要!

 

事業を継続していくためには資金が必要です。

この事業における資金とは、人が生きていく上で必要な血液や空気と同じ存在です。

なくなれば生命にかかわる問題となり、会社は倒産してしまいます。

 

表向きは利益が出ていて黒字でも、手元の資金が無くなれば黒字倒産してしまいます。

反対に、赤字が続いていても、手元資金があれば会社は倒産しません。

これらを踏まえた上で、資金繰りが底を尽きることのないよう、様々な方面からシミュレーションしていかなくてはなりません。

 

売上代金の入金と仕入れ代金の支払いのタイミングに注意

建設業は、工事が完了して代金が支払われる前に、資材の仕入れや協力会社への外注費や作業員への労務費などの経費が先行して発生する業種です。

この資金の回収は在庫が売上として入金された時点となります。

この出金と入金のズレがあるため、月商が大きくなればなるほど先に出て行く支払いも増え、運転資金が足りなくなってしまいます。

ですから、事業が順調に拡大し、利益もしっかり積みあがっているからといって安心してはいけないのです。

 

建設業は事業を継続するために未来の入出金を一覧表にして、今後の資金の動きを把握することで、事業を継続するための資金を把握することが可能となります。

 

税金や借入金、本社・倉庫の購入や大型設備などの項目はより重要

会計や簿記にあまり慣れていない場合には、将来的な資金繰りを予測することは簡単なことではありません。

特に、税金の支払いや借入金の返済、大型設備の投資などについては独自で判断せず、専門家に相談しながらシミュレーションを立てた方が良いでしょう。

税金の支払い

 

事業での稼ぎがすべて自由に使えるお金になればよいですが、利益が出ればその分、所得税や法人税などの税金を支払うことが必要となります。

税額計算や支払いのタイミングなど、シミュレーションが最も重要となる部分です。

また、課税事業者になれば消費税も関係しますので、まずはどのような税金が関係してくるのかを把握し、納税資金を確保することからはじめましょう。

税金は資金繰りに大きく影響を及ぼすものであることを、認識しておく必要があります。

借入金の返済

 

借入金を返済しても、試算表の損益計算書には出てきませんので特に注意してください。

資金繰り表では財務収支にその数字が出てきますが、重要なのは税金を支払った後の経常収支の中から返済原資を生み出すことが必要である点です。経常収支から返済に充てる原資を生むことができなければ、手元資金は減少します。

銀行から借り入れを行う場合には、いくら融資を受け、毎月返済する金額はいくらになるのか、無理な返済計画にならないためのシミュレーションが非常に重要です。

本社・倉庫の購入や大型設備の購入 本社・倉庫の購入や大型設備の購入については、投資が将来の資金繰りを考えたとき、十分に耐えることができるのかがポイントとなります。

企業が経営不振に陥ってしまう原因のうち、事業の将来を過信してしまったことによる過剰投資もその1つといわれています。

十分な設備は導入したものの、そこから収益を生むことができなければ何の意味も持ちません。

 

シミュレーションしないで行った経営判断が、資金繰りに窮する原因となるかもしれません。

会社を安定して継続させるためにも、しっかりと収支計画を立て、手元の資金が不足しない資金繰りを実現させて頂ければと思います。

社員を採用すると、幾ら売上を伸ばさないとならないのか?など、

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