エンタープライズサポートに興味をもっていただきありがとうございます。
こちらでは、中小企業サポート事業を始めた経緯から、これまでに経験してきた中小企業支援の内容などを交えながら、私「佐藤光一」の想いをお伝えさせていただきます。
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創業の経緯
阪神大震災が起きた日の未明、私は神戸三宮の顧問先を訪問していました。
普段は、明け方まで掛かっていた打ち合わせが、この日は顧問先が、体調が悪いという事で、通常より早く引き上げました。
阪神高速を通り、川西の自宅に着いた1時間後位に阪神大震災が起きました。
普段通りに打合せが終わっていたら、阪神高速を走っていた位の時間です。
阪神高速の倒壊した姿を見たときは、命拾いをした感じがしました。
私は、難を逃れましたが、神戸の顧問先は震災の直撃を受けました。
その時から、顧問先は、被災者と名前が変わりました。
電車で神戸に向かうと、西に走れば走るほど瓦礫と化した家やビルが増えて行き、三宮に着くと、きな臭い臭いが立ち込め、戦争映画や戦闘漫画で見た光景が現実のものとして目前にありました。
倒壊した家やビルが延々と続き、顧問先の雑居ビルが道路に巨人のように横たわり、長田の歯科医院も、跡形もなくなっていました。
目の前に広がる瓦礫に言葉が見つからず、あの賑やかでおしゃれな街は、どこに行ってしまったのか?信じられませんでした。
被災直後の生田街道
自分の家に、倒壊の恐れがあるため近づけず、生活に必要な些細なものも簡単には手に入らない。
全て無になったような街に対して、住民達は自分や家族が生き延びるために配給の長い列に並ぶ毎日。
なのに、誰も叫ばない。
誰も泣かず。じっと黙って頑張っている。
配給に来る市の職員に喰い下がる人もいません。
皆、市の職員も被災していることを知っているからです。
そして、皆ここから立ち上がるしかないことを分かっていて、神戸を復興したいと思っているからだと感じました。
日本人の凄さを感じた瞬間でした。
何か自分が出来ることを模索しました。
ボランティアの方が動き出していましたので、そこはボランティアの方にお任せをして、被災した皆さまの生活や街を復興させる為に仕事を作ること、事業を再生することをお手伝いしようと思いました。
顧問先の社長やお仲間の社長もどうしたら良いかわからないので、事業の再生を手伝ってくれると助かると言ってくれました。
私が専門としていた財務コンサルティングが求められていると感じました。
その時、自分がすべきことは新しい仕事を作るお手伝いをする事、被災した会社の事業再生をお手伝いする事と腹をくくりました。
直ぐに会計事務所の上司に「復興のため事業再生の手伝いをしたい」と話しました。
しかし、認められませんでした。
上司は、神戸に行って状況を見ていないし、被災者にも会っていませんでした。
神戸に入るのも大変な状況で、余震もある中、職員が二次災害に巻き込まれる恐れもありました。
経営者としては、仕方のない判断かもしれません。
上司が認めてくれなければ、独立するしか事業再生のお手伝いをする道はありませんでした。
会計事務所に、独立して事業再生のお手伝いをする事を打ち明けました。
事務所は、業務提携という形で顧問先の事業再生の手伝いが可能な形を取ってくれました。
これが、私が創業に至った経緯です。
復興後の生田街道
事業再生のお手伝いで実感した事
事業再生サポートで事業をスタートさせて頂き、これまでに多くの事業再生のお手伝いをさせて頂きました。
その中で、感じている事があります。
それは、ほとんどの社長さんが「忙しく仕事をされているな」という事です。
資金繰り・採用・育成・企業文化構築・ビジネスモデル構築・広報・広告宣伝・見込客開拓・新規開拓・リピート・紹介・新商品開発・商品やサービスの提供・品質管理・クレーム対応・人事評価・労務対応・経理対応・法務対応など、日常の業務に追われていらっしゃいます。
そんな多忙な状況でも、売上を上げ、利益を残して行かなければならないのが社長です。
そんな忙しい社長が特に頭を痛めているのが、マーケティング(利益の上がる仕組みづくり)・財務(資金計画・資金繰り)・人の問題です。
私どもに、相談が多いのもこの3点です。
私どもが、相談を解決する際に大事にしているのは、ノウハウを提供するだけでなく、様々な専門家と連携して実行までをワンストップでサポートする事です。
弊社のサイトにたどり着かれたお客様は、十分に勉強されていらっしゃいます。
しかし、実行できていないので解決できていない訳です。
吉田松陰先生のお言葉です。
ありたい理想の未来を構築し、それを実現する為の課題を抽出し、 その課題を解決する為の計画を立てて、課題を解決していく。 ちゃんと実行すれば、ありたい理想の未来が実現するというものです。 |
ですから、弊社は実行をサポート出来る専門家との関係を強化し続けて来ました。
社長にとっては初めての問題でも、我々にとっては、何度も解決に協力して来た事例である事がほとんどですから、相談をお伺いした時点から課題解決に向けて動き始める事が可能になっています。
※一番良いのは、起きそうな問題を事前に想定して事前に手を打っておくことです。
課題解決に向けて、経験豊富な専門家でサポートチームを組みますので、社長は事業の推進に向けて専念する事ができます。
「事業を前に進めるために、社長には事業に専念してもらう。」
これは、阪神大震災で「新しい仕事を作る」「被災した会社の事業再生」を実現する際に学ばせて頂きました。
以後、変えずに心掛けている事です。